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蛇足的「姫神さまに願いを」

管理人の感想も含めた「姫神さま」シリーズの案内および蛇足文です。

 

「姫神さまに願いを」(藤原眞莉 集英社 コバルト文庫)あらすじ
けして一つではない歴史の姿。ハルさん(阿倍晴明)、おみっちゃん(菅原道真)、トモちゃん(源頼朝)、鬼王丸(平将門)、カグヤ(ルイス・フロイス)、平ちゃん(長尾平三景虎)、竹千代(徳川家康)に吉法師(織田信長)。オールキャストいりみだれてのもう一つの歴史、日本史ゴッタ煮戦国絵巻。

男色の気があったり、死ぬほど生真面目だったり、女装趣味があったり、神さまなのに傘張りの内職をしていたりもするけれど、時代という大きなうねりの中でそれぞれが自らの道を模索する。自分であるために、人と共にあるために。

歴史という舞台の狂言回しとして多くの人や人ならざるもの達と出会うのは、旅の胡散くさい有髪僧カイ(永遠の童顔)と、狐精(キツネ)から摩多羅という姫神になったテン。めぐりめぐる血の縁(えにし)、星の運命(さだめ)。
永き旅の先にあるものは・・・・・・。

 

蛇足的徒然草

その1 エロスとタナトス  「ダル」について<修正>

その2 七星剣について 妙見菩薩と平将門について

その3 摩多羅の咒言・ゲニヤサバナム

その4 葛の葉物語

番外 「雨は君がために」&「君が眠りゆく朝に」

 

各巻解説 
タイトル 説明と感想
姫神さまに願いを シリーズ第1作。カイとテンの出会い。まだエンジンかかってない感じです。安房・里見家のお家騒動。
姫神さまに願いを
〜享楽の宴〜
ハルさん初登場。天文法華の乱。法華宗と天台宗の宗教戦争、でいいのかな。
姫神さまに願いを
〜浪の下の都〜
油のってきます。まーくん&あっちゃん初登場。わけわかんない歌がいい。壇ノ浦・安徳天皇鎮魂編。
姫神さまに願いを
〜永遠国にゆく日〜
これで「はるかとおくにゆくひ」と読ませるところがすごい。番外平将門編。将門よりも保名がかっこいいと思ったのは自分だけか?
姫神さまに願いを
〜鏡語りの森〜
第2部スタート。熊野・安珍清姫伝説編。鉱物系の伝説ってなぜかゾクゾクするものがある。この時の鏡は後にカグヤの元へ。
姫神さまに願いを
〜夢路の剣〜
番外鎌倉・頼朝編。一番スキかもしれない。カイもハルさんもでてこないのに。でも大姫と義高さま出てくるし、政子さんブッとんでるし、九朗の最後が・・・・・。
姫神さまに願いを
〜巡恋夏城〜
越後・男色編、もとい長尾景虎編。フツー思いつかない平ちゃん(謙信)の性格がイケてます。この時の数珠が後にあんな意味を持つとは・・。
姫神さまに願いを
〜血誓の毒〜
尾張編。吉法師(信長)や竹千代(家康)の血、そしてテンの血。赤くなるテンさまが意外。
Prayer of Shine
姫神さまに願いを
光の祈り人
番外ハルさん平安編。保名との日常生活がいい感じ。梛子もかわいいがマナアラほどではない。(断言)
姫神さまに願いを
〜月の碧き燿夜 前編〜
カグヤ登場編。つまりカグヤの衣装はヘソだしルックってことですか?大姫覚醒。マナアラの過去もこれから絡んできそうな予感。
姫神さまに願いを
〜月の碧き燿夜 後編〜
伊勢から田名庄へ。リタが実在の人物だと知った時はおどろいた。しっかしカラス天狗がキョロちゃんっていいのかな。ラスト二枚の挿絵、ツボはまりまくりです。
姫神さまに願いを
〜秘恋夏峡〜
第3部スタート。吉野・景虎続編。義高さまが・・。カイ、男でも女でもカンケーなくなったのね。ホントにソッチの結婚の方が先だったらヤダ。
Ever Blooming shine
姫神さまに願いを
ハルさん編第2弾、将門決着編。前言撤回。梛子は梛子で生意気でカワイイ。なにげに保名最強。保憲師匠より強い。
姫神さまに願いを
〜殉血の枷〜
尾張・桶狭間編。最初と最後の旧竹千代(元康)の顔の違いに注目。でも八才の旧竹千代のほうがカワイイ。そういえばサルがまだ出ていない。
Pine After Shine
姫神さまに願いを
ハルさん平安編第3弾。熊野・陵王編。「なぎこのおつかい」は阿倍邸のその後、といった感じ。「をかし」を連発する梛子の将来がコワイ・・・。
華つづり夢むすび
―清少納言 梛子―
藤の家の者であろうがひっぱたき、蹴り倒す”ますらお”の如き清少納言。こう書くとなんか某姫神さまみたい(汗)。
姫神さまに願いを
〜遠国散る恋華 前編〜
本編鎌倉編。人間じゃないヒトばっかり登場。カイの過去はほとんど解明しますが当然見所は大姫君と義高様の告白。文覚もかなりいい味出してます。
姫神さまに願いを
〜遠国散る恋華 後編〜
関東甲信越編(笑)。あえていうなら川中島の合戦編。なんだか本当に戦国時代小説みたい(笑)。カイがめずらしくカッコイイ。第三部完結。
華めぐり雪なみだ
―清少納言 梛子―
ねこ君は光源氏のモデルだとかなんとか。梛子さんは恋よりも仕事に生きるワーキングガールでした。ラジカル=急進的?
Farewell Shine
姫神さまに願いを
ハルさん平安編第4弾。「鏡語りの森」のミニエピソードがこのようなかたちで絡んでくるとは!猫のような「さがなぶり」の神妻がますますよろし。
姫神さまに願いを
〜荊いだく蝶〜
第四部開始。中部地方というよりは東海地方では?違うのかな?編。月の御子と蝶の姫登場。
姫神さまに願いを
〜空参鳥の幻〜
宇佐八幡から若狭の土御門本家、尾張まで。五徳は徳川へ。
姫神さまに願いを
〜空葬の瞳〜
武田義信と諏訪勝頼、編。
姫神さまに願いを
〜雪去りの紅〜
市姫登場編。木下藤吉郎も。もうルイス・フロイス悪魔の代名詞。
姫神さまに願いを
〜藍ちぎる瑠璃〜
足利義昭登場編。明智と服部半蔵も。
姫神さまに願いを
〜緋承ぎの形代〜
第四部七巻(長っ)上杉の養子二人登場。というか天海が明智の養子か。それで天海も桔梗紋か。

 

 

蛇足的姫神さま批評

管理人が「姫神さまに願いを」を凄いと思うところはそのままオモシロ可笑しく読んでもいいし、そこからさらに深く、小難しく読み解いてもいい、という一粒で二度おいしいところです。
 京極夏彦先生が師匠の水木しげる先生のマンガを同じように評していました。架空の物語から現実の様々な歴史や文化へ世界を広げていくことができるのです。これって凄いと思いませんか。

 

 

 


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